第34回「患者さんから信頼を得る”タッチ”について」

From.IAIR九州 福留良尚

鹿児島のデスクより

 

国際統合リハビリテーション協会九州支部代表をしております。

本日もコラムをご覧いただきありがとうございます。

 

先週9月17・18日、年に一度のIAIRインストラクター総会が開催されました。

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今後益々より良いものを提供できると確信した2日間。

全国のスタッフと交流し、非常に実りある時間でした。

 

会終了後、私は自宅のある鹿児島へ飛行機で帰路に。

台風16号が心配でしたが、影響なく乗ることが出来ました。

 

”その飛行機の中で、非常に良い体験をしたんです”。

 

飛行機に乗られたことがある方は分かると思います。

離陸の際には強い横Gを感じます。

急加速によって体が「ガクン」となることも。

あの大きな機体が浮くためには、必要なことですが、体が「グッと」強張る瞬間でもあります。

 

しかし、”今回の離陸は全然違いました”。

 

滑走路に入って一旦停止し、そこからエンジンが急回転を開始。

私はいつもの横Gが来ると身構えました。

 

しかし、動き始めた機体は、

“非常に滑らかに加速し”
“体は吸い込まれるようにシートに沈み”
“そのまま深くゆったりと”

 

座っていることが出来たのです。

 

月に1・2回飛行機に乗る機会があるので、違いは明白でした。

私にとっては革命的なほどの離陸。

パイロットの高度な技術、そしてある意味、”優しさ”のようなものを感じました。

 

もちろん、離陸後の機内でも私の心は安心していました。

見たことも会ったこともないパイロットと、ある種の信頼関係が私には構築されていたんです。

気持ちの良い2時間弱の旅、何だか2日間の疲れも癒されるような。

あまりの気持ち良い離陸に居ても立っても居られず、航空会社のご意見窓口に感謝の意を伝えました。航空会社からの返答も最後に載せておきます。

 

 

さて、この”安心”って、リハビリテーションにおいても非常に重要ですよね。

私がこの飛行機のパイロットに身を任せられたように、

患者さんもセラピストに身を任せていただかないと、

治療は上手くいかないはずです。

 

その安心を作るものって何でしょう?

そこにセラピストの力量が出ると思います。

 

私が普段から重要視しているのは、最初の”タッチ”です。

 

乱暴なタッチ(急加速)によって身体が緊張してしまうと、その後の治療(機内)は上手くいきません。

反対に恐る恐る触れられても、不安(落ちるんじゃないか?)になってしまいます。

”安心できるタッチ”(操縦技術)でなければ、患者さん(お客様)との信頼関係は築けません。

 

患者さんを安心させるタッチ、意識されているでしょうか?

普段の臨床で出来ているでしょうか?

 

 

ここで、人の指先の感度について重要なデータがあります。

 

神明前らによる”指先の皮膚感覚による凹凸知覚特性の研究”

(日本バーチャルリアリティ学会論文誌 Vol.13, No.1, 2008より)

人間の指先における凹凸の検出感度は,凹凸の高さ 差が 0.2 mm 以上であれば同程度であることが分かっ た.ゆえに,触覚ディスプレイ等を設計する際には凸と 凹のどちらを信号として利用しても高さ差が 0.2 mm 以上であれば同程度に検出されることがわかった.ま た,凹凸刺激の同定にも高さ差が 0.2 mm 以上あれば できることが分かった.ゆえに触覚ディスプレイでは 0.2 mm以上の凹凸を提示すればよいことが分かった. まとめより引用

 

つまり、一般人でも指先の感覚は0.2mmを判定できるということです。

指先の繊細な感覚を必要とする我々の仕事、ベテランともなれば0.1mmでしょう。

髪の毛の太さはそのくらいです。

 

一説には、機械が判定できない凸凹を人の手は感知できるとも言います。

 

その”繊細な感度を持つ手”、果たして臨床で繊細に使えているか。

力任せのタッチをしていないか。

ここはじっくりと検証しないといけません。

 

もし本格的なタッチの方法を学びたいという方はコチラをご覧ください。

九州の方は>>>コチラ

 

是非、繊細な機能を持つご自身の手を、繊細に使ってください。

力任せになってしまい、患者さんの体内の変化を感じ取れなくなってしまっては、どんな高度なテクニックを用いようがリハビリテーションの効果はきっと上がりません。

患者さんが安心して身をまかせられるからこそ、我々の提供するリハビリテーションは功を成すのです。

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

九州支部代表 理学療法士

福留 良尚

TEL:090-1195-0447 (個人)

E-MAIL:kyushu■iairjapan.jp(←■を@に変換してください)

HP:http://iairkyushu.jp

Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu

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追伸1

航空会社からの返信内容も載せておきますね。

 

福留良尚様

平素よりソラシドエアをご愛顧賜り誠にありがとうございます。

また、福留様には、運航乗務員の操縦に対し温かいお言葉を賜り、
厚く御礼申し上げます。

離着陸時におきましては、急激なスピードの変化や重力、また当日の
気象状況など多くの影響も合わさる為、お客様が感じられる快適性など
都度、違っておられることと存じます。
福留様より、離陸する際、安心してシートに身をまかせることが
できたとのお声をお寄せいただきました事、大変有難く存じております。

頂戴しましたお声は、パイロットに対する最高の褒め言葉になろうかと
存じます為、早々に、当日の機長、副操縦士両名に申し伝え、今後の
大きな励みとさせて頂きたく存じます。

この度は、貴重なお時間を割いてお声をお寄せいただき、重ねまして御礼を
申し上げます。

末筆とはなりますが、秋が深まりゆく季節でございます。
福留様におかれましては、ご自愛専一にお過ごしください。

福留様のまたのご搭乗を心よりお待ち申し上げております。

 

カスタマーの方の丁寧な返信に、更に嬉しい気持ちになれました。

感謝の意を伝えると、更なる喜びが自分に返ってくるものなのですね。

 

追伸2

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