クリニカルリーズニングの落とし穴

From.IAIR九州 福留良尚

福岡行の新幹線より

 

国際統合リハビリテーション協会【九州限定コラム】

ご覧いただきありがとうございます。

 

不定期発行の九州コラム。

今日はやや真面目なテーマでお送りします。

 

いや、私結構真面目なんですよ(笑)

 

クリニカルリーズニングとは何か?

 

臨床推論(クリニカルリーズニング)とは

「対象者の訴えや症状から病態を推測し、対象者に最も適した介入を決定していく一連の心理(認知)的過程」を指す。

“推論”では単なる憶測を想像することもあるが、リーズニングは正確な情報に基づく科学的な解釈による鑑別と判断の一連の過程である。

臨床思考過程を示す用語には、

  • 臨床意思決定(clinical decision making)
  • 臨床判断(clinical judging) などがある。

科学的根拠に基づく医療(Evidence based Medicine)は、クリニカルリーズニングの拠り所として臨床疫学による判断を強調した思考過程を示す用語ととらえることもできる。

(2013.3月 クリニカルリーズニング|公益社団法人日本理学療法士協会 教育局 生涯学習部 資料より抜粋)

 

 

ものすごく簡単に言えば、「評価→治療→再評価」における考え方と言えます。

 

腰痛の患者さんがいらっしゃいます。

他部門情報はこんな感じです。

主観的情報はこんな感じです。

理学療法評価はこうなりました。

じゃあ、こういうアプローチをしてみましょう。

結果はこうなりました。

再評価してみましょう。

 

この流れの中に、質の高い情報(いわゆるエビデンスとして価値のあるもの)を収集、選択し、より効果的であると思われるアプローチを実施していくことです。

論文や教科書にまとめられた「他の患者に使用して効果が得られたもの」から、今目の前にいる患者に効果的であるかを判断し、使用します。

その過程を明確にすることで、つまりどの段階での考え方が良かったor間違っていたかを判断できれば、多種多様な症状を持つ患者へのアプローチが、結果の出せるものになっていくということです。

 

 

ここで重要な点があります。

これらの過程を踏むには「専門的知識・技能・臨床経験」が必要になります。

(公益社団法人日本理学療法士協会「根拠に基づいた理学療法」http://jspt.japanpt.or.jp/ebpt/ebpt_basic/ebpt03.htmlより抜粋)

 

 

今まで経験したことのない疾患や症状を目の前にして、一から勉強を始めてはきっと退院までに追いつきません。

 

その積み重ねが臨床経験ですから、それはセラピストとして成長するために必要な時間でしょう。

しかしそんな「上手くいかなかった」経験を積み重ねることで、セラピストはどうなると思いますか?

 

 

「こんなもんでしょう、、」

 

 

非常に悪い一面だけを捕らえた言葉かもしれません。

リーズニングの過程を経ることなく、直感的なアプローチを繰り返すようになり、いつしか論文も読まず、技術研鑽も積まなくなっていきます。

 

正に過去の私です。

 

結婚したり、家庭が出来たり、子供が生まれたり、行事が増えたり、リハビリテーションに従事するセラピストも、いつもいつも患者さんのことだけを考えているわけにはいきません。

業務中はなかなか調べ物も出来ない、終わってヘトヘトになりながらレセプトを書く、家に帰ってやっとゆっくり出来る。

 

そんな毎日を繰り返しているうちに「こんなもんでしょう」になってしまうんです。

 

 

そこからどうやって脱却できたか?

 

クリニカルリーズニングは過程を重要視しています。

私は、その過程ももちろん大切と分かっていますが、「治療の結果」にこだわるようにしました。

 

技術を磨いたんです。

 

そうするとどうなったか?

 

患者さん変化するようになりました。

前後で明確な変化が出るようになりました。

 

すると、何でその変化が出たのかを追っかけられるようになりました。

 

つまり、、

「どの技術を使ったからこの患者さんは変化した」

というのが分かるようになったんです。

 

自ずと原因が分かるようになりました。

クリニカルリーズニングを逆から行ったようなもんです。

 

患者さんが変化して結果が出るようになると、臨床が「こんなもんだろう」とは思わなくなりました。

もっと技術を磨いて、もっと出来るようになりたい、もっと患者さんを変えてあげたい。

 

とても前向きにリハビリテーションに向かえるようになりました。

 

 

断っておきますが、クリニカルリーズニングは非常に大切な思考過程です。

重要視しています。

それを磨くために、敢えてまずは技術を高めたんです。

 

あなたは「こんなもんだろう」で終わっていませんか?

年齢のせい、患者さんのモチベーション、環境が悪い。

自分に責任のないところに押し付けて逃げていませんか?

 

IAIRは成長したいあなたを全力サポートします。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

常任理事 理学療法士

福留 良尚

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