第57回「患者さんを本気で怒らせた経験から学んだこと」

From.IAIR九州 福留良尚

仕事場のデスクより

 

国際統合リハビリテーション協会【IAIR】理事、九州担当をしております。

本日もご覧いただきありがとうございます。

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さて、文章を書くこと、つまり今このメルマガを書く作業は、私にとって棚卸みたいなものです。

過去に得た知識や経験を自分の言葉にしていくことは、自分をまとめる作業になります。

特に経験的な部分を思い返す時、最初に出てくるのはその時の感情や思い、相手の顔といった大脳辺縁系で感じるようなものが多い気がします。

 

今日は理学療法士としてもうすぐ13年になる私の経験の中で、一度だけ本気で患者さんから怒られたことを思い返していきたいと思います。

 

 

一般的に見れば、かなりわがままな患者さんでした。

周りに対して指示ばかり出し、他人の話は聞かず、何かあればキレる。

そんな患者さんを、当時5年目くらいの私は担当することになりました。

どこが良かったのか、私はそんなに苦も無く介入出来ていて、代行(自分が休みの時代わりに介入してもらう)の時担当したセラピストから、「大変だった~」という報告を聞くときは、「え?そう?」ってくらいのものでした。

 

初めの頃は、そんな周りの話からやや緊張していましたが、怒られることもなかったし、だんだんとその人に対して慣れが出てきました。

軽い冗談を言ったり、リハビリ中の会話も笑いが出るくらいで。

 

そんな時、一度だけ病室に行く時間が遅れたことがありました。

前日「〇時にお迎えに行きます」と伝えていたのですが、その日は5分程遅れてしまったのです。

(私は案外時間はちゃんと守る人間なんですが、その日はトラブルがありました。)

 

その方は口を聞いてくれませんでした。

もちろんリハビリもされません。

遅れたこと、連絡しなかったことを謝罪しましたが、完全無視です。

 

 

2日経ち、3日経ち、このままリハビリしない状態は不味いと、再度誘いに行きました。

そのときこんなふうに言われました。

 

「お前はたった5分遅れただけと考えているかもしれないけど、俺がどれだけ楽しみに〇時に待っていたか分かるか!」

 

私の謝罪には、言葉に出なくても「たかだか5分程で、、」という雰囲気が混じっていたようです。

私にとっては確かにたった5分でした。

10名近くの入院患者さんを担当し、目まぐるしく入れ替わり立ち替わりで介入していると、5分10分のズレは出てきます。

ほとんどの人には「すいませ~ん」で通りますが、この人の時間に対するルールを私は軽んじていました。

 

この患者さんをしっかり見ていなかったんです。

この人が大切にしているものを見ていなかったんです。

 

医療者側にいると、少し待ってもらうのは当たり前、時間通りなら御の字くらいに捉えている人も少なくないかもしれませんし、それは患者側も一緒で、病院では待つのは当たり前、早く診てもらえたらラッキーという認識の人が多いと思います。

患者さんを大衆の一人として見ていた私は、本当に恥ずかしく、情けなく、泣きながら謝罪したのを今でも覚えています。

 

リハビリ再開したのは、遅刻をした時から1週間以上経過した後のことでした。

 

さあ、私はこの患者さんとの経験から何を学んだでしょうか?

時間をきっちり守る?連絡を怠らない?

(そう思う方は、是非もう一度読み返してみてくださいね笑)

 

 

人としてお付き合いするということです。

その人が大切にしていることを、蔑ろにしない。

いくら患者とセラピスト、受ける側と提供する側という立場であっても、そこは変わらずいかなければならないことを学びました。

 

「先生」と呼ばれる患者さんも多いです。

いちいち否定するのも面倒くさいからと、ほっといたらいつの間にかそう呼ばれるのが当たり前になっています。

国家資格を持っている、専門家だ、そんなちんけな自負心が、患者さんとの心の距離を広げていたのかもしれません。

 

今思い返してみると、あの時誠心誠意謝罪して、私の足りない部分を見つめる時間をくれたこの患者さんには、とても感謝しています。

一方面から見たら「失敗」ですし、「怒らせた」ことは居心地の悪い時間でした。

その1週間は本当にモヤモヤしていました。

ですが、その経験があるからこそ今の自分があります。

怒られたということよりも、謝罪し和解できた、そこまで通い詰めた自分を今は褒めています。

毎日顔を出しに行っても無視される経験は、結構キツいものでした。

それでも最終的に上手くいった、リハビリを再開できた、良い経験をさせて貰えた、一生懸命誠心誠意の対応をした自負が、今の自分を形成しています。

 

私を形成するのは、肩書ではなく上手く出来たという経験です。

 

皆さんは、毎日その方の顔を見て、心に寄り添って、一緒に前を向いてリハビリに取り組めていますか?

そんなセラピストがたくさんいることを心から望みます。

 

 

それでは、最後まで読んでいただけて感謝です。

 

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とてもありがたいことなんですが、人前に立つ仕事をしながら私はやや人見知りの面がありまして、、(笑)

一言メッセージ頂ければ、気持ちよく承認致しますので、よろしくお願いします^^

 

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