第50回「”頑張りましょう”が言えなかったセラピスト」

From.IAIR九州 福留良尚

鹿児島のデスクより

 

国際統合リハビリテーション協会【IAIR】九州支部代表をしております。

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

 

前回のコラムはコチラ

>>>セラピストの幸福感を芸人西野亮廣さんの視点から考えてみた

 

このコラム読んだという方々からメッセージをたくさん頂きました。

本当に嬉しいです!ありがとうございます!

何よりコラムが届いているという実感が湧きます。

 

ちょうど今回で第50回です。

今後とも是非お付き合いください。

ピンと来たらメッセージ頂ければ嬉しいです。

(1件1件ちゃんと返信してますよ~^^)

 

 

先週末、九州では福岡セミナーが開催されました。

同日全国各地でもIAIR主催のセミナーが開催され、FacebookはIAIRで賑わってました!

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(関東:CCRA、東北・関西・東海:A-class、北陸:S-class、九州:B-class)

 

そんな福岡セミナーが無事終了して、帰りの新幹線に乗る前の時間です。

活字中毒の私は、移動中に本がないと若干不安になってしまいます。

乗車前には駅構内の本屋さんを物色するのが通例となりました。

自宅から好きな本を持参することがほとんどですけどね。

 

今回は、その時購入した本の中から。

 

 

(「それにしても、、」)

 

(「まさかこれを選ぶとは、、!」)

 

 

お笑い芸人オードリーの若林正恭さん「社会人大学人見知り学部卒業見込」角川文庫

本屋でいろいろ迷った挙句、これを手に取りました。

「読書メーター1位」ってコピーにやられましたね。

まあ、でもだからこそ人生って面白い。

 

 

この方に好感を持ったのは、TV番組の「読書芸人」という特集を見たときからです。

10代の頃から本は好きだったので、同じ趣向というのが気になったきっかけ。

芸人さんなのに人見知りで、根は暗いというギャップにも惹かれました。

 

、、、私は明るい方ですよ(笑)

 

本の中で若林さんは、一つ一つのテーマについてコラムを書いています。

ちょうど今の私みたいに、題材を決めてそれについて自分の思いを書き綴る感じです。

 

 

「人を励ますってことは、難しいことだ」

 

売れなかった時代、つまり今では考えられないような明日の生活も困っていた時に、良く周りの方から励まされたそうです。

ですが、言葉の選び方によっては見下されていると感じたり、「お前に分かるか!」ってなったりするのが励ますということ。

リハビリに携わっていると、人を励ます機会が毎日のようにありました。

でも、その時上手く使えなかった言葉が私にはあります。

 

それが「頑張りましょう」でした。

 

世間では、うつのある方にはこの言葉を使うべきではないと言われていました。

その言葉を真に受けたのか、はたまた入院患者さんがみんなうつ傾向に見えていたのか、私は患者さんにこの言葉が使えませんでした。

「”頑張りましょう”って言ったら、重荷になるんじゃないか?」

そう思うと、どう声を掛ければいいか分からなくなり、一人悩んでた時期があります。

 

「僕も頑張るので、一緒に頑張りましょうね!」

そんなふうに自分を使って正当化しようとしていた時期もあります。

 

 

若林さんは、「『がんばれ!』って言われるより『応援してます!』って言われる方が、何か嬉しかったりする。」と書かれています。

これに妙に納得しました。

同じような意味合いなのに、何故印象が違うんだろう?

車内でしばらくこのことを頭に置いといて、セミナーの反省をしたり別のことをしながら自分の脳内でこのテーマが発酵されていくのを待っていました。

 

脱線ですが、時々私はこんなことをします。

新しいアイデアが生まれたとき、すぐには答えが出ないとき、メモを残してしばらくそのことから離れます。

そうすると、その情報が発酵して熟成されていくんです。

 

今回もしばらく経ってから、フッと気づきがありました。

「『頑張りましょう』は、相手にしてもらいたいことを指示している。『応援しています』は自分がどうするかを伝えているだけだ!」

 

 

「僕も頑張るので、一緒に頑張りましょう!」

 

“僕”が頑張るのは、患者さんを助けたい、困っている人を救いたいという”僕がやりたいこと”です。

「一緒に頑張りましょう」は、僕がやりたいことを患者さんに押し付けているんです。

 

しかし「応援しています」は、患者さんが頑張ろうが頑張るまいが、私は全力を尽くすと宣言しているだけです。

指示はしていません。

頑張るかどうかは患者さんが決めることです。

病気を患って入院したからリハビリを受けないといけない、頑張らないといけないというのは、ある意味医療者の横暴な姿勢ではないでしょうか?

スタッフは「リハビリ頑張って下さいね~」と言いますが(以前勤めていた病院では良く言ってました)、頑張るかどうかは患者さんが決めることなんですよね。

 

 

この「頑張りましょう」、現場で全く使わないわけではないのですが、タイミングが大切だと思います。

つまり、患者さんが自分の目的のためにやろうと決めたなら、私たちは後押しのために「頑張りましょう」が言えるのではないでしょうか?

患者さんの目的を共有し、共に進むのがリハビリテーションの本来あるべき姿だと思います。

 

 

ノルマ1日18単位。

拒否の患者さんにもどうにか食い下がってマッサージさせて貰う。

そうやって自分のポリシーを踏みにじるのだけはしたくなかったです。

患者さんが、確固たる意志で拒否されるなら、私は受け入れていました。

 

「いやいや、リハビリはしないといけませんよ~」

そんな言葉を掛けながら自分の心を踏みにじるのが嫌でした。

リハビリをするのは患者さんです。

あの時無条件に「頑張りましょう!」と言わなかった自分の潜在的な真意が、今やっと言葉にできた気がします。

 

そんな福岡セミナーからの帰りの新幹線車内でのひと時でした。

何かすっきりしたな~(笑)

 

 

では、最後まで読んでいただけて感謝です。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

理事 九州支部代表 理学療法士

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