第46回「傾聴するセラピストの過失」

From.IAIR九州 福留良尚

鹿児島のデスクより

 

国際統合リハビリテーション協会【IAIR】九州支部代表をしております。

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

 

前回のコラムはコチラ

>>>ベッドサイドリハにセラピストの本質は出る

Facebookページ「80いいね!」overの記事です。

 

誰も見ていないところでの行動によってその人の人間性は作られます。

お天道様は常に見ていることを忘れないよう。

まだ読まれていない方は、是非!

 

 

さて、「傾聴」の大切さを知らないセラピストは少ないと思います。

誰もが患者さんの話を聴き、悩みを引き出そうとします。

リハビリの現場では、当たり前の光景でしょう。

 

まして、患者さんは年上の方が多いはず。

年長者の話を聞かないというのは、一般的には問題です。

もちろん私もそうしますし、巷で出回っているコミュニケーションのノウハウ本でも傾聴の重要性を説いているものが多いです。

 

 

人は誰もが「自分に興味を持って貰いたい」「自分の話を聴いて貰いたい」と思っています。

即ち、聴く側は「相手の話を聴いてあげることは相手を尊重していることなのだ」と捉えているのです。

 

リハビリの現場では、この傾聴姿勢が時として問題になることがあります。

必ずしも相手を尊重するということにはならず、リハビリをスムーズに行えない可能性すら出てくるのです。

 

 

セラピストは患者さんを理解するために話を聞きます。

それは「この人が良くなるためにはどうしたら良いか?」を探すためです。

そして同じように患者さんはセラピストの考えを聞く必要があります。

 

それは「自分が良くなるためにはどうすればいいのか?」を理解するためです。

 

リハビリ現場では、お互いの話を聞くことが必要です。

コミュニケーションによって、解決策を見出すことが本来の姿です。

 

 

もちろん時と場合はあります。

認知症がある方、高次脳機能に問題のある方、精神的に不安定な方は、コミュニケーションが難しいでしょう。

しかし、お互いに意思疎通が取れるとき、それは一方的な傾聴であってはなりません。

 

時々ごく稀に勘違いされている人がいますが、必要以上に笑顔で「うんうん」と大げさな程頷いて「私、広い心であなたの話を聴いてあげているのよ」と言わんばかりのオーラを出している人がいます。

傾聴している自分に自己陶酔しているだけの可能性があり、信頼関係が芽生えるどころか、上から目線で気持ち悪いと思われてしまう危険性があります。

 

 

信頼とは、話を聞いてもらえるから生まれるものではないのです。

「この人は私の悩みを解決してくれる」

この感情が芽生えたとき、初めて患者さんとの信頼関係が構築されるのです。

 

解決策を提示し、結果として現れるからこそ、専門家として信頼されます。

 

 

反対に、医療者に話を聞いてもらえるだけで満足という患者さんもいるかもしれません。

しかし、それがリハビリの目的であってはなりません。

それを目的にしている患者さんがいたら、その認識を変えてあげましょう。

 

医療保険や介護保険でリハビリを受けるということは、税金を使うということです。

みんなから集めた税金を、有意義に使わないのは問題ではないでしょうか?

 

 

そして、我々もその状況に慢心しては決していけません。

話を聴くことで満足するからと、本来の役割を忘れてしまっています。

 

ただの「いい人」です。

 

プロではありません。

本当の意味で患者さんの問題を解決することにはなりません。

 

新人の頃は、とにかく患者さんと話そう、間を空けないようにしようと躍起になります。

たくさん会話することで「満足してもらえる」と思っているからです。

 

 

患者さんの満足をもっと高いレベルで達成させましょう。

痛み、動作、在宅復帰。

結果を感じるリハビリを提供しましょう。

そのためには、こちらの意向をきちんと理解してもらう必要があるのです。

 

どうすればこちらの意向を理解してもらえるか?

セラピストが自信を持って話し、習熟した技術を提供すること。

そして、技術と同じくセラピストの芯が一貫していること。

 

会場ではいつもセラピストの真芯について話しています。

>>>http://iairkyushu.jp/touch

 

 

円滑なリハビリテーションを実施していくためには、相手を理解するための努力同様に、自分の考えを伝える意志をしっかり持つよう心がけることが必要なんです。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

理事 九州支部代表 理学療法士

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